八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

実篤旧邸

施設管理のコンサルタントを引き受けている調布市武者小路実篤記念館に、今年のメンテ工事の確認に伺いました。

記念館に隣接して旧実篤邸が庭とともに実篤公園として保存公開されています。

夏を越えて、木々が一層成長しています。実篤先生が住まわれたころは、日々の生活で活用する雑木林だったので、今のような木々の生い茂った感じではなかったようです。20年ほど前にかなり剪定して、陽が入るようにしたのですがまたその必要がありそうです。このところのゲリラ豪雨のおかげか、心配されている湧水の涸れはなく池には清水が入っています。

実篤旧邸は東日本震災前に耐震補強し地震被害はなく(やった甲斐がありました)、2018年には昭和中期の住宅として登録有形文化財に認定されました。従来住宅は適当なメンテをしながら、維持していくもので、耐震補強の際に外壁などを更新補修しています。更新から15年以上経ち、部分的な補修が必要となってきてようです。

記念館から地下通路を通り、実篤公園に。

下の池の散策路(実篤邸の庭には2つの池がある。下の池で船に乗っている写真があります)、木々で池の全景はみえない

旧邸庭側のテラス。テラスの奥はアトリエで、当時の創作で使っていたままの状態で保存されている。

反対側の玄関。玄関脇はギャラリーのようなホールがある、壁の窓は上部に小さくあるが天井には天窓があって自然光が入るモダンな造り(昭和36年ころ)。

テラスから今は垣間見れる上の池。湧水池にほぼ直結なので水温が低いようで、それに合わせて鯉ではなく、ニジマスを飼っている(在住の頃から)。

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