八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

津島市の教会 献堂式

昨年末より、建築してきたカトリック津島愛西教会が無事完成し、献堂式が行われました。設計は時空間計画 田代輝久さんです。田代さんは東京四谷の聖イグナチオ教会や鹿児島カテドラル ザビエル記念聖堂を設計した実績十分な方で超有名教会に並ぶ教会を建設するという励みになる仕事でした。

献堂式は一般の建物の竣工式にあたるようなものですが、ただお祝いをするよりも、これから大切に使っていくことを教え、誓うものでした。式は施工者から鍵を受け取り、中に入っていくところから始まります。建設の苦労をねぎらっていただき、神様への感謝を示します。

実際に使っていく事初めとして、建物に油を塗ったり、香を焚いて香りをつける儀式などを行います。臨席するたくさんの信者さんたちと、大切に使っていくことを具体的な行為を通し、共感を高めているように思えました。

およそ2時間の式典でした。完成した建物をとても丁寧にお引き渡しさせていただいた印象です。

一つの大きな屋根の下に集うイメージ設計された聖堂。全て本物の木に包まれたやさしい空間。

各所から集められたろうそく。周辺の信者さんの思いが集まった象徴です。

この教会の一番の魅力。屋根を支える構造部材。効果的に照明が配置され、聖堂の重要な意匠ともなっています。パーツは一般的な木の製材。それを繋ぐ金物は勾配に応じ3Dの傾きがそれぞれ異なりパーツの作図から苦労しました。1個1個をミリ単位の精度で手作りしていただいた金物製作所に感謝です。精度管理の甲斐あり、現場で滞りなく組み上げられました。

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