八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

建築文化講演会 長坂常さん

所属している日本建築家協会三重地域会の主催する建築文化講演会がありました。毎年1回世界的に活躍している建築家の方に三重県に来てもらって講演していただく会です。近年はWebをつかって聴講をすることができるようになりましたが、直接お会いできる機会は本当に有意義だと感じています。

今回の講師は長坂常さん。東京下町の銭湯の改修などで有名ですが、ブルーボトルコーヒーやイソップなど内外多くの有名企業の店舗を手掛けていらっしゃいます。

建築家協会が主催するということで、設計者が聴講にくると考えられたのか、作品のより、どのような試みをしているかを中心にお話しいただきました。

今回のお話では、住まいや店舗の内装の仕組みを提案して使っていく人たちが自分たち空間を作っていくようなところに面白みを感じているとのことでした。

関わる仕事について、社会的な意義を掲げて自分の作品を表明しているところや部材や仕上を自作してたりして、安価な材料に手間をかけたもので空間を作っていくところは、芸大系、アーティスト的な仕事ぶりだと感じました。内装を作っていく作業もイベントとして世の中にアピールすろこともやられています。お話の冒頭に建築を仕事にしはじめたころの好きなことと仕事のギャップがあったが、それがなくなったとおっしゃていたそのままに好きなことを楽しんでいることが伝わる講演でした。

講演を聴講する前に長坂さんの狛江湯に行ってきました。

銭湯周辺に住んでいる人の寝る前の時間に風呂屋で入浴、飲みを組み込んでいくことを目指したそうで、狙い通りの賑わいとなっていました。長坂さんも近所にお住いのようでよく利用されるそうです。古い躯体の中に新しいタイル壁で作った機能空間をいれた素材の強さを感じる作品でした。

 

 

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