八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

まちづくり 研修会

このところ、講演会が続きます。コロナ禍で控えていたイベントが復活したせいもあるでしょう。

日本建築家協会 三重地域会の会員のための研修講演会です。東海地区で活躍されている建築家、大学の先生をお招きして、活動を伺う会です。

今回は名古屋市立大学芸術工学研究科の向口武志先生です。史的研究に取り組み、それを活かした町並み保全地域再生を実施されています。かなりに住民の少ない地域での活動をされているようで、興味深い方です。

日本の歴史的過去からの町の形成を、京都と城下町の研究から説明され、そのつくられ方から町の再生への可能性を研究しているお話しと海外、アメリカでの町の活性化についての歴史的な分析から可能性をお話しいただきした。活気ある街づくりにには、徒歩を主体とした街構成が重要とのこと。四日市駅前の歩行を重視した計画にも関心をお持ちのようでした。人口が減る時代で以前のような理想都市的な都市計画の実現が困難だとわかっている現在で、都市計画の提案の難しさを改めて実感するものでしたが、歴史的な考察の説明で、そう簡単に街は変わっていかないから、効果が見えなくてもじわじわ変わった行くものという考えと、小さな改革として個人・小企業が始める活動が小さな街としては、かなり効果が上っていることも伺い、小さなグループでも役立てるという可能性も感じました。

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