六本木に近い都心の住宅地に建つ小さな住宅の見学会。地上3.5階地下0.5階の鉄骨造90m2ほどです。設計は伊庭野大輔+藤井亮介+沼野井諭さんです。30代前半の若手建築家の初めての新築作品のようです。これまで著名な設計事務所の所員として、働いている方々なので、初めてといっても、きちんとできてます(竣工前なので工事中ですが)。
建物はそれぞれの部屋が箱として外部からもわかるような構成です。北側の接道で隣地はびっしり隣家があるため、壁面開口は最小限となり、明るさを得るよう各室天窓が設けれています。
日影規制を回避するために最高高さを10m以下にするため各部屋、低めの天井高さとなっています。
リビングの箱。一番大きい窓で、天井高さも最大ですが、普通の家と比べるとかなり低い印象です。仕上げを内外同じにして外部からの連続感を強めています。
リビングの一面の壁は、有名な左官屋さんに仕上げてもらっています。天窓からの光でさらに印象的な壁になっています。壁面に平行な光が入ってもきれいに見える仕上がりは具合は、流石有名な職人さんです。
キッチンとダイニングの箱。作り付け家具で無駄のなくスペースを使っています。キッチンも小さいながら、こだわりが見られます。
お風呂の箱。開く窓はないです。壁際の天窓から、いい加減の光が落ちてます。
今風の建物構成に加え、素材感もしっかりあって良い印象でした。
設計者の藤井さんは、前職の事務所の同僚でいっしょに担当した物件もある関係なので、この建物で考えたこと、それがどのような効果になっているかなど、本音を伺えて楽しい見学となりました。