八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

木造上棟

教会の教職舎の上棟です。

畑の真ん中の敷地なので、風が心配でしたが、明け方までの強風がおさまって、上棟日和となりました。

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既存建物と一体的に見えるよう、位置・形状・色合いを検討しました。

乞うご期待。

小鉄骨上棟

鉄骨仕事が続きます。

日頃、共働していただいている電気工事業の社屋の改装で、エントランス部分をグレードアップする計画です。

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自立のスクリーンフレームの上棟(組み上げ?)です。目に近いところでシンプルな形状とするため、ボルト留めではなく、現場溶接としています。

機能以上に意匠を重視する鉄骨工事なので、先日の工場の上棟より、細心の注意が必要です。

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鉄骨上棟

小さな工場の鉄骨上棟です

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小さな建物ですが2tのホイストクレーンがあるため、しっかりした骨組みでがっちりした印象です。敷地隙間なく建ているところもその印象を強めていると思います。

商業地域のような立地には見えないので、敷地いっぱいの建物立ち姿は違和感があるかもしれません(ブロック積みまでが敷地です。建てるのにお隣様に協力いただきました)。奥にある既存工場と水路を隔てて一体敷地として、こちら側の敷地に偏らせて建てたためです。

 

前沢の曲がり家集落

会津の前沢、曲家集落は亀山の関と同様に重要伝統的建造群物保存地区となっています。この集落は街道沿いに民家が並ぶ形態ではなく、主要道から引き込んだところに集落があります。集落に入るには結構深い谷を跨ぐ橋を渡って入ります。外来者は橋の手前の駐車場に車を置いて、入村料(見学料)を払って村に入ることになっています。

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保存地区の面積は13.3ha.13棟の曲家(中門造り)と7棟の直家の集落です。

街道状ではないのと、道路が比較的広く、アスファルト舗装されているので、古集落の印象は薄いですが、民家の外観は伝統的なものとなっています。ほとんどの家は内部は改装して一般的な住宅に近いようになっているそうです。

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資料館として、移築された曲家が当時のままの暮らしを示す形で公開されています。

馬はいません。

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板の間部分が現在のLDKで畳のところは客間や仏間です。冬場はカイコを飼育する場として使われたそうです。建物の中心にカイコで人より優遇さえているようです。

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中央は客間。冬はカイコ用、吹き抜けでいい部屋ですf:id:hatt88:20201031155425j:plain

一番奥の部屋は後とりさんが使う唯一の個室(4畳ないくらい)だそうです。この上はツシになっています。2.1mもないような階高と薄い床でコンパクトに部屋が積み重なっていて効率良い感じです。天井が低い個室もちょっと楽しそうに思えます。急な箱階段で半畳ほどのスペースでツシに上がれるのも効率的な印象を増しています。

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全窓、雨戸がついていますが、現代の住宅のように引き込んでいくタイプではなく引違いの木戸になっていて、開けたほうに障子を入れる形で木戸2枚と障子1枚で通風・明かりとりを行っています。普通の半分しか光は入りません。雨戸を引き込んでいくタイプに比べかなり節約、簡便な開口です。

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ダイニングキッチン

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土間の三和土(タタキ)は、他の古民家でも大半は凸凹の床面になっています。掃除をしていると弱いところがどんどん取れていってこうなってしまうそうです。

サイン検討

武者小路実篤記念館のサイン打ち合わせに伺いました。

実篤先生の自宅を含めた施設となっているので、住宅地の中にあります。もとは崖線の緑と田んぼの境目にあったようですが、今はまわりは普通の住宅に囲まれています。

駅から迷わずに来られるよう案内サインが道すがら要点に設置されています。

今回の検討は施設前にあるサインの再考です。

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建物にもきちんとした施設サインがついていますが、手前の交差点から見たときに建物の存在が分かることが求められています。建物入口付近に建物を示すサインがたくさんになってしまうことが工夫のいるところです。館名がたくさん書いてあるという印象にならないように考えています。

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実篤先生の自宅の庭が調布市の公園となっています。自然のまま木々で森のなかのようです。それでもコロナ禍のため、散策路は一方通行にされてソーシャルディスタンスの配慮がされてます。

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15年ほど前に作った注意書きも健在です。

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増築完成

5年前に作らせていただいた学童保育所を増築しました。

少子化の世の中で、増築は予想外でした。当初は別棟で建てられないかとのご相談でしたが限られた敷地で効率よく使える部屋をつくるには、既存(といってもプレハブの転用建物だった)を壊して2階建てをつくるほうが良いとの判断となりました。その工事間、隣接の小学校の教室を使わせていただくお願いが通り既存取り壊し、新しく増築となったのです。

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建物の長さが倍以上になり、校舎のようになりました。昔あった木造校舎が思い出されます。左半分が今回の増築部。入口は前回建物と一体になっています。かつて学区内にたくさんあった万古焼の工場をイメージした黒い外壁です。

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 ↑ 増築前の建物

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以前窓だったところを通路としてつかっています。

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内部は前の建物を踏襲し梁を見せて屋根型に沿った天井となっています。

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繋がると奥行感があって広く感じます。

40年前の保養施設

1981年竣工の青少年研修施設、名栗げんきプラザ。設計は坂倉建築研究所です。名栗村の青少年山間研修の施設でプラネタリウムのある建物とその周辺にキャンプサイトがあります。

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このころ各地の自治体の依頼で林間学校といわれる施設を数か所作っていました。地形といったになった建物が多く、ここは斜面に建物が刺さったような計画で各階、山に接地しています。

峠近くのかなり深い山の中に立地していて、コンクリート造3階だと違和感ありそうですが、斜面につながる形態、周辺の木々が建物を上回る高さになっていることと、コンクリート造ですが手摺や軒裏など木が使われているので、質感もあり、自然を感じる建物となっています。多くの施設はコンクリートと鉄・ステンレスの使用と思いますが、木を使っているのは、細部にこだわる坂倉事務所らしいところと思います。

中庭の木々も大きくなって、より自然な佇まい、雰囲気が良いです。以前来たときは山の中のプラネタリウムに違和感があったのですが、昼間にプラネタリウムで星空の予習をして、夜キャンプで星を眺めるのは、なかなか有意義です。

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駐車場からアプローチ。円形につくった調整池が車寄せにもなっています。地山の形状をうまくつかって印象的な玄関を作っています。地形をデザインしている感じです。

石垣をくぐってアプローチ、この石垣のなかにトイレも組み込まれています。

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中庭内の木、ずいぶん大きくなってます。

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中庭からエントランスを見返す。木のデザインとしています。

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コンクリート詳細もしっかり設計してます。勝手口。(開口のなかの室外機は元はなかったと思います)

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竣工当時の様子


 

 

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