八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

設計授業協力

4年ほど前から、関わっている三重短大1年生の住宅設計指導に今年も行ってきました。

昨年はコロナ感染拡大で、最終成果が見られなかったり、影響大でしたが、今年はコロナ前の授業体制に戻った感じです。

今年の出題は南側の間口が北より狭く、伊勢鉄道の高架に隣接という特殊な敷地設定で南の庭を小さく取った少し普通じゃない配置が多いように思えました。少し普通じゃないほうが敷地の特性を考えるのには良い導きになったようです。

建築学科であっても1年生の建築への知識は少なく自分の育った家やハウスメーカーの量産住宅のようなものになりがちですが、今回はそんな家を描いている学生が少なかったように感じました。中には、建築学科4年生でも知らないような海外の建築家が好きだといってマニアックな説明をする学生もいて、その知識がうまく成果につながるか興味深々です。

今回、目立ったのはキャドを使っている学生が多いことで、3Dキャドを使うと検討の効率が格段に上がり、手書き・手造りで作業している子とかなりの差が出るのではと、気になります。実際に作るような図面をつくるのであれば、キャドでも作図手間は変わらないと思いますが、コンセプト的な絵つくりにはかなりのメリットがあるように思います。最近自分の設計検討で3Dキャドのほうが検討の幅が広がるように思えるほどです。

現在校舎は改装中で養生シートが掛かっています。窓の内ボリューム、建物外形線が少し透けた感じ、本来の外壁に比べ耐久性のない柔らかな素材感などシートにくるまれ建物にはとても魅力を感じます。同行した若い人たちには、あまり同意されていないので私たちの世代の特性かもしれません。

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