1972年竣工の鉄筋コンクリート造の住宅の屋根、外壁のメンテナンスを行いました。。
設計は吉村順三先生で、コンクリート造の住宅を造り始めた頃の作品です。
2009年に躯体だけ残して、全面的に改装させていただきました。家族構成と変化とEVの取付などに対応したものです。その際は外壁の劣化は少なかったのですが、今回パラペット部分などにクラックが見られるので笠木をつけ、新しくシート防水を掛けました。
これから、永く残していこうとする施主の意向による大掛かりな補修工事となりました。内装は吉村先生のものとは変わっていますが、躯体の持つ空間性は既存プラスアルファで心地良いものになっていると思います。前回は外部は当初の物を踏襲しましたが、新しい世代への引き継ぐ意味合いも含めて、サッシュの色を明るいものとしました。吉村先生の質実剛健な感じからは少し外れてしまったかもしれませんが。
なによりも使い続けていただけるのがうれしいところです。
木々が多くなって建物を取り囲んでいます。窓辺も当初からプランターで植栽が配置、
前回から自動散水としています。
3階テラス部は新しく置き型のプランターで植栽を設置。今後のメンテナンスのしやすさに配慮しました。植栽での目隠し、内部からは植栽越しの風景となります。