八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

祝 オープン

3月1日。改装設計をさせていただいた天一 博多がオープンしました。

27日深夜、家具搬入状況の確認とお店のメインの装飾となる漆のパネルのセッティング。

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パネルは漆の主産地輪島のキリモトさんに特注で作ってもらいました。通常の塗りものではなく、布着せという技法をつかって、表面のテクスチャーの違いによる表現。和紙・綿・麻の下地により、色合いも違います。経年でのそれぞれ色変化進度の差を想定しています。

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お客さんが座ったときのみえ方、パネルに当てる照明の加減(お客さんがまぶしく感じないぎりぎりの設定で)を確認して位置を決め、壁面の金箔を傷めないような固定を相談して午前3時半までの作業となってしまいました。

28日は朝から引渡し作業。施主さんとの最終チェック。その後、備品のセッティング作業です。

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テーブル席同士の距離感を保てせるために新しくいれたキャビネット。北海道旭川でみつけた製作家具屋さんのもの。北海道から遥々九州に運ばれてきました。一般に北欧風の丸い家具の多いのですが、そうじゃないシャープで細かなディテールでつくってあります。材の少し強いイメージも魅力です。新装開店に合わせた天バラひつまぶしも試食させていただきました。

1日オープンです。

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メインの意匠は本物の金箔と漆のパネルの組み合わせ。既存のトラバーチンの隔てと明るい木の椅子をいれることで圧迫感のない豪華さを目指しました。

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福岡なので金印のイメージで、洗練された印象ではなく力強く素朴な感じとなる金箔を選びました。漆のほうも同じような選択で。金箔も漆も経年での色合いの変化を期待しています。お店を大切に使われる天一さんなので、長く使った分の価値が見えるものをと考えました。

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