八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

竣工写真 東京・日比谷

先日オープンした天一さまの新店舗を写真家の山口伊生人さんに撮影していただきました。

店舗の広さや、実際の店舗の明るさ加減をうまく撮られています。

撮影に立ち会いましたが、より良いものにするため照明の調整などやりつつ、5時間以上掛かってしまいました。写真撮影は根気が重要です。

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エントランス。共用通路から組格子を透かして店内が見えます。対面の店舗さんとビルの方にも協力していただき、共用通路の照明を消していただき、ファサードガラスへの余計な映り込みを無くしています。中央の金色の店舗マークはうるしに金箔をはり込んだものです。時間とともにいい具合に変色していくことを期待しています。通路正面は、三重の陶工半泥子さんの陶板画です。カウンターの大きな陶板画と一緒に今回作っていただきました。

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レセプション。関ヶ原の石屋さんで見つけた色合いがきれいで優しさのある石を使っています。日本の3銘石 岡山の北木石です。石材に加工してから何年も経っているのでその分まろやかになっているように思えます。古くから愛でられた日本産の上質な感じがあります。

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メインカウンターとホール。メインのカウンターはテーブル席と一体になった広々した空間になっています。カウンターは天一さまの店舗の中で最大の大きさ。テーブル席側は建具によって20名用の区切られた部屋になります。建具は金箔片を散りばめた越前和紙を使って半透過として、広がり感を損なわないようにしました。

大きなテーブルは神奈川県大山の楠の無垢材です。ここも日本産の優しい印象を大事にしました。

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座敷カウンター。少し奥まったところにある個室的なカウンター。引けのとれない部屋なので空間全体をとりにくいところです。揚げ手のブレ具合もちょうど良い感じです。

室内の撮影は難しく、いくら時間を使っても、自分でうまく撮るのは、運任せ的でした。今回設計で目指していた上質で静かな雰囲気、明るく広々した空間をうまく撮影していただけました。

ミニマムな要素の上質な空間を、写真では伝わらない部分は是非体感していただきたいと思います。

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