八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

梅郷礼拝堂 見学

千葉県野田市に建てられた墓地に付属の礼拝堂「梅郷礼拝堂」の見学会に行ってきました。

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設計は加藤詞史さん、構造設計は山田憲明さんです。加藤さんは大学の同じ研究室所属していました。見学会のご案内をいつもいただきます。今回は設計と施工の経緯の説明も行われました。

礼拝堂として独立した建物で、3方向におなじ形が伸びるシンプルな空間を一つの架構形式で構成した力作です。設計の検討も施工も大変手間がかかっているようです。ほぼ構造体すべてが内装仕上げ材となって空間をつくる隠すところのない本来的な建築です。施設の持つ意味、対応年数に掛かる考え方、周囲の要素にも配慮したきちんとした建築計画です

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120角の木材のピースを組み合わせて柱梁が一体となった構造です。「南京玉ずだれ」のように線材がずれてつながることで架構をつくります。

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木材の収縮や圧縮耐力に配慮し仕口が検討され、特殊な機械加工よる工場機械カットで仕口加工されています。ドイツ製の機械だそうで、加工時間の試算も行い、施工効率の検討もされたそうです。

最初に中心の3本が固定され、3方向に伸ばすように組んでいきます。組まれた柱梁に垂木のガイドとなる曲線材(屋根面の切替えのライン)を固定しそれに沿う形で垂木を固定していくことで屋根を作っていきます。細い曲線材にほぼ1点ずつで固定していくので垂木は不安定な状態で、屋根の面材が貼られるまではきちんと固定されず、施工はとてもやりにくそうです。屋根は銅葺きですが、構成上、中心部の尾根がほぼ水平となるので、屋根屋さんの長年の蓄積に助けられたとのことです。

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軒先をシャープに見せるよう表に見えない工夫がされてます。コーナー部軒天部は完全化粧垂木。野地板上に横方向に構造垂木と通気層、断熱材が配されています

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空調機も機器露出です。余計なカバーや樹脂材を避ける気持ちには共感します。

壁紙は京都の渋掛け和紙です。

 

 

 

 

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