設計中の店舗に半泥子さんの陶板画を入れることが決まり、計画中の店舗の説明に窯に伺いました。
夕方の訪問となり、山の深い感じが強められてます。前回日本橋の店舗に入れていただいた6年前の訪問から2度目です。
創作には、この環境が良い感じです。
今年も三重短大の生活科学学科の設計授業、指導協力に行ってきました。
コロナ禍なので、通常の半分の人数ずつに教室を分け、個部指導もアクリル板で隔ててでした。若干声が聞こえにくいので、少し大きめに声を出すためか、いつも以上に目いっぱい話をした印象です。
今回は例年に比べ、プランニングをきちんとしたところまで進めている学生さんが多く、下手に指導して混乱しないようにと、ちょっと我慢な感じでした。その分最終成果の完成度は高いかなと期待しています。
いつも感じますが、学生さんたちは熱心で、建築に魅力を感じる人たちがまだまだ後に続いてくれそうでホッとします。
(指導に熱が入って、様子の写真を撮り忘れました)。
南会津の前沢、曲家集落は亀山の関と同様に重要伝統的建造群物保存地区となっています。この集落は街道沿いに民家が並ぶ形態ではなく、主要道から引き込んだところに集落があります。集落に入るには結構深い谷を跨ぐ橋を渡って入ります。外来者は橋の手前の駐車場に車を置いて、入村料(見学料)を払って村に入ることになっています。
保存地区の面積は13.3ha.13棟の曲家(中門造り)と7棟の直家の集落です。
街道状ではないのと、道路が比較的広く、アスファルト舗装されているので、古集落の印象は薄いですが、民家の外観は伝統的なものとなっています。ほとんどの家は内部は改装して一般的な住宅に近いようになっているそうです。
資料館として、移築された曲家が当時のままの暮らしを示す形で公開されています。
馬はいません。
板の間部分が現在のLDKで畳のところは客間や仏間です。冬場はカイコを飼育する場として使われたそうです。建物の中心にカイコで人より優遇さえているようです。
中央は客間。冬はカイコ用、吹き抜けでいい部屋です
一番奥の部屋は後とりさんが使う唯一の個室(4畳ないくらい)だそうです。この上はツシになっています。2.1mもないような階高と薄い床でコンパクトに部屋が積み重なっていて効率良い感じです。天井が低い個室もちょっと楽しそうに思えます。急な箱階段で半畳ほどのスペースでツシに上がれるのも効率的な印象を増しています。
全窓、雨戸がついていますが、現代の住宅のように引き込んでいくタイプではなく引違いの木戸になっていて、開けたほうに障子を入れる形で木戸2枚と障子1枚で通風・明かりとりを行っています。普通の半分しか光は入りません。雨戸を引き込んでいくタイプに比べかなり節約、簡便な開口です。
ダイニングキッチン
土間の三和土(タタキ)は、他の古民家でも大半は凸凹の床面になっています。掃除をしていると弱いところがどんどん取れていってこうなってしまうそうです。
武者小路実篤記念館のサイン打ち合わせに伺いました。
実篤先生の自宅を含めた施設となっているので、住宅地の中にあります。もとは崖線の緑と田んぼの境目にあったようですが、今はまわりは普通の住宅に囲まれています。
駅から迷わずに来られるよう案内サインが道すがら要点に設置されています。
今回の検討は施設前にあるサインの再考です。
建物にもきちんとした施設サインがついていますが、手前の交差点から見たときに建物の存在が分かることが求められています。建物入口付近に建物を示すサインがたくさんになってしまうことが工夫のいるところです。館名がたくさん書いてあるという印象にならないように考えています。
実篤先生の自宅の庭が調布市の公園となっています。自然のまま木々で森のなかのようです。それでもコロナ禍のため、散策路は一方通行にされてソーシャルディスタンスの配慮がされてます。
15年ほど前に作った注意書きも健在です。