善光寺がある長野中心部側で長野市の玄関といえるところです。これまで駅舎らしいものもなく、善光寺に相応しい駅のイメージづくりと駅前広場にあるバス・長野電鉄ののりばや隣接のホテル・商業ビルをつなげる役割が計画の課題となりました。
日本建築の要素である奥行きのある庇を駅前広場全体にわたって設置し、そこを通って各施設に行くようにしました。視覚的にも全体をまとめる大きな要素となっています。
大きな庇と柱は本物の木で化粧して(本当は木だけでできてるともっと迫力があるので鵜すが)、日本的建築・山の国長野を印象づけるようにしました。
建物内には地元をアピールする要素と全国的に人気のあるテナントが配され、多く人のニーズにこたえています。中央のコンコースゾーンはイベント利用もできる休息スペースがあり、駅前広場や長野の街を眺めることができます。
善光寺御開帳の時期ということもあり、特ににぎわっていることもありますが、計画初めに現地調査に行った時の印象とは、まったく違って都市の主要駅の明るいにぎわいがありました。
大きな街の駅は、最も多くの人が関わる建物です。都市の玄関・顔となります。名古屋駅と長野駅、2つの駅の設計に関われたのは、幸運なことでした。クライアントだけでなく、街の多くの人に永く好かれるものになってほしいと願います