施工中の現場を回りでの移動中。丘の上の新興住宅に建つ家々に夕日が射しているのを見て、地中海のヒルタウンの風景に思いがいきました。
うまくは言えませんが、現代日本の一般的な住宅地には、西洋の街、村のもつ豊かな印象があまり感じられません。実際の生活は、ブランド品を持っていたり、海外旅行に出かけたりできていて、ヨーロッパの田舎の村より、裕福なように思えます。
ヨーロッパの街は、入手しできる建材が限られていることもあり、自然と家々の色合いがそろってくることもあるでしょうが、街全体を良くしようという意図が根付いているように思います。日本は便利で選択の範囲が広いのが災いしているのでしょう。
住宅地の開発、建材の開発をするプロたちが、街全体をよくすることを働きかけていかなければいけないのではないかと常々思います。
日本でも不便な頃は、街の姿に気を使って家を建てていたように思えます。そのようなところでは、街への愛着、その街に住むことを誇りに思うことも今以上にあったのではないでしょうか。
愛媛県外泊の家並み。こんな街ならちょっと自慢したくなると思いませんか?ちょっと不便ですが。