八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

みえの気候風土適応住宅 第2回勉強会

2回目となるみえの気候風土適応住宅勉強会。三重県建築士会・設計事務所協会・建築家協会の勉強会に所管行政庁も参考参加して行われました。

2020年に住宅にも省エネルギー規制をかける方針が出たことを対し、規制に対応しにくい伝統的工法の住宅や断熱気密に頼らない地域気候を生かした住宅の存続の枠組み作りを目指した勉強会です。急ぎ対応すべきと3団体を取りまとめた会ですが、昨年国土交通省の実施したの現況調査の結果を鑑み、2020年の規制は住宅への義務付けは先送りされる見通しとなってきました。現状の中規模以上の建物で省エネ対応率が91%なのに対し、小規模建物は60%程度しか達していないこと、小規模建物に関わる人材、設計・施工・審査機関とも、省エネ対応に熟達していないことから、早期の実施は市場に混乱を来たすという判断があるようです。規制自体の義務化は見送りでも、消費者に省エネ意識を持ってもらうよう、省エネ適合の合否を告知することは設計士に義務付けされそうです。

切迫感はなくなったものの、伝統的工法の継続や三重県の特徴となるような住居形態の研究は建築設計に関わる人たちにとっては、非常に意味深いテーマなので、引き続き勉強会は継続されることとなりました。政策から派生した事柄ですが、三重の特色が見出されることに期待大です

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