作家・武者小路実篤先生とその同士によって開かれた理想郷「新しき村」に行ってきました。当初は宮崎県に開村されましたが、ダム建設により移転、現在は埼玉県毛呂山町に一般財団法人として共同体が存続しています。主に農業を営んでいます。
2つの谷筋とその間の台地が村の領域です。谷のほとんどは水田、台地の上は茶畑と梅林、椎茸もつくっています。東京都調布市にある武者小路実篤記念館の庭にある2本の梅の木も、開館を記念してこの村から移植したものです。
新しき村美術館には、実篤先生の書画、蔵書などがかなりの量あります。書画は常に見られる点数は調布市の記念館より多いような気がします。
実篤先生の設計についてのメモが残っている増田荘がメモ書きの通りに建ってます
谷を挟む近隣は住宅地です。取り残された印象ですが、近くに駅伝で校名が聞かれる城西大学があり、運動部のランニングコースの一部となっているので、若い人が通るので寂しい感じはありません。訪れる人も少ないようです。
村内にソーラーパネルで発電しているのも意外に現代的。全部まかなっているならむしろ先進的です。