世田谷区尾山台に竣工した尾山台みどり保育園の見学会に行ってきました。設計の石川恭温さんは前職 坂倉建築研究所で共働した仲間です。
東京では保育園の建設ラッシュです。都心では広い敷地は望めないので、どこも園庭の確保とセキュリティーに苦労しています。石川さんも閉鎖的な施設となることを避けることに努力されたようです。
建物はセキュリティーのための塀が外周をめぐっていますが、その壁は南東に向かって低くなって、外からの視線を受けるように街に開いています。屋上とそこから地上に続く斜面を園庭としています。避難の動線と遊具を兼ねた滑り台があって上下につながる園庭を楽しめる形です。
内部は明るい色の木と塗り壁のやさしい印象で、設計者の優しい人柄と素材感を大切にする坂倉研究所時代に共有していた設計志向が感じられます。
子供の施設ということで、曲線を随所にいれたそうです。