八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

蓄熱式床暖房

現在建設中の平屋住宅に、蓄熱を活かした床暖房を採用しています。

べた基礎のコンクリート躯体を蓄熱要素として使います。基礎の外側(下部も)に断熱を設置し、熱を逃がさないようにしています。シュミレーションでは一般的な熱パネル式のものの半分以下のランニングコストで賄えます。

床暖房の仕組みは温めた空気を循環させるものです。空気はダクトの中を通るので、床下を通してもゴミやほこりの心配はありませんし、直接その空気に触れることもないのでクリーンです。

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こんな感じでダクトが通ります。本来はコンクリート内に打ち込むのですが、這わすだけでも十分な効果を得られるのは実証済みです(写真奥の方はコンクリート内になってます)。この上に床を張り込んでいきます。将来地震などで万が一ダクトに穴が開いてもさほど支障が出ないのが、水循環より安心な点です。

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熱交換ユニット部。ここで温めて空気を循環させます。今回の熱源はヒートポンプ式です。電化住宅のために、ヒートポンプを選択しました。ちょうど点検口サイズになってる熱交換部と外部の熱源機器は将来取り換え可能な形で設置します。ガス熱源にすることもできます。メンテナンスもこの部分のみです。

スウェーデンのシステムで現地ではかなりの実績があります。国内でも蓄熱の有効性が取り上げられ増えてきています。在宅時間が長く、家中くまなく暖房しておきたい(ヒートショックのない)家を望まれる方に最適です。

 

 

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