このところ、輪島うるしの方々と交流があったので、お誘いのままに工房見学に。
輪島の街は、どう行っても長い山道を越えてのアプローチとなり、集落の孤立感を実感します。輪島のうるしやさん達は、ヴィトンやシャネルなどフランスの一流ブランドから製作依頼を受けるなど、地理的な隔たりを超えて活躍しています。
昔ながらの民家や蔵の中を仕事場として、世界のニーズに応えています。
住宅も昔のままの板張りが多く残ります。以前はほぼ100%、地元大工さんの作る家だったそうですが、今は2割くらいがハウスメーカーになったと聞きました。
外壁の板は、能登ヒノキといわれる地元独自の木材とのことです。能登を南限とするアスナロの1種(うるしの基材もアスナロが多いので)ではないかと思いますが、耐腐食性が高く、多くの家で使われでいます。
輪島の近辺は切り立った断崖の海岸が多く、小さい集落が孤立しています。家々は黒い瓦葺きに輪島同様の板張りが多く、統一された美しさがあります。
間垣の集落。近年は景観保全のため、市が補助しているとのことでした。集落を結ぶ海沿いの道は急で細い山道しかなく、孤立感十分です。