旧東海道、日本坂峠のふもとの里。平成26年に国の伝統的建造物群保存地区に指定されました。ここは宿場町ではなく、街道沿いの集落が指定されたもので、比較的稀なパターンだと思います。30件ほどの家屋が古い民家のまま残っています。
ここの特徴は、傾斜地のため石垣のうえに下見張の民家が立ち並んでいるところです。
曲がりくねった街道に沿い、土地の高低さもある立地で、長屋門的な街道沿いの建物と蔵、母家がつくる中庭空間が興味深いです。
宿場町ではないので、店機能をもった家はありません。現状、町並み観光地というよりはハイキングコースの入り口として人が来ており、個人でカフェをやっているところのほかには自販機が1台あるだけの素朴なところで心地よいです。
蔵・庭カフェ。民家の蔵と中庭をつかったカフェです。山の心地よい風を感じて、おいしいコーヒーがいただけます。携帯も圏外ですが、メニュー・食器・調度などセンス良くされています。
里のはずれからは海が望めます。
大井川の川越の遺跡となっています。川越の様子を示す博物館や渡しの札場などが見学できます。宿場が並ぶ道の広さから、かなりの人が集まっていた様子がうかがえます。
建物は資料として作られていて、住民はほとんどいないようです。
生活感がないので、映画のセットのようで、リアルさは薄いです。
蔀戸など昔の窓の作りがよくわかります。
渡し札場。水嵩によって渡してもらう料金が異なります。少ない水量でも2000円弱掛かるようでした。結構お金が動く場所です。
渡っていく大井川。川向うは金谷の宿です。金谷側には古い町並みはありません(むしろ大井川鉄道、蒸気機関車の駅で有名です)。