群馬県上野村の旧黒澤家住宅。桁間21.8m 梁間15.9m ほぼ総2階建て・切妻造り。
19世紀半ばの建築、形態としては養蚕農家ですが、座敷・玄関(むら玄関・式台)など山中領の大総代の住宅としての特色があります。
むら玄関と勝手口
式台。右側には来客着替えのための6畳間があります。
屋根はクリ板葺き、石押えです。クリ板が痛むとその板を差し替えて維持していたようです。クリ板や石の予備があります。
茶の間は土間に面した31畳半の吹抜のある空間です。
1階階高は2.3m程度ですが、座敷部は上階を物置として上げて3m近くの天井高さがあります。
2階はワンルーム。養蚕のためのスペースです。