茨城県真壁町は北関東の内陸街。江戸時代、交通の要所として栄え、立派な民家が残ることで有名です。前回訪れたのは2012年11月で震災後、数多く(大半の)古民家の損壊が見られていました。今回、大部分の復旧が出来ていると聞いて再訪しました。
震災被害の多くは屋根瓦の落下と土壁の崩壊でした。
2012年
2016年 土壁と瓦の復旧 かなり傷んでいたのを大修繕
2012年
2016年 震災前より、以前に戻った感じまで修繕
2012年
2016年
登録有形文化財の碑が震災前から建てられています。これらの建物ほとんどが修繕されたようです。国、県、市と国際的な文化財保護基金などを使い、9割くらいの補助が出るようなことを聞きました。
なかには復旧できなかったもののあります。
この名家の土蔵はなくなってしまいました。
指定のない建物は修繕しきれていないところも。
街の中心部にある酒蔵
2012年
2016年こちらは、ほぼ変化なし。もう使われていない蔵のようです。
2012年、震災被害が少なかった建物
2016年修繕なく、なぜか緑で覆われた状態に。魅力的ですが、このままでは存続が難しそうです。
真壁の古民家は戸数としては、かなりあるのですが、町並みとして残っているという感じではないので、街の魅力としては弱いです。
現代の真壁で有名なのは、石材です。肌理の細かい花崗岩「真壁石」は墓石・灯篭などに使われる貴重な石ですが、これらの需要も減ってきているように思えます。街に人が残るのは難しい印象です。
そんななか、東京から移住してうどん屋さんをやっているところがありました。
地元の大地主さんが、所有の元製糸工場を貸されているそうです。うどん屋さんは、東京国立から店を移して、余生のんびり暮らすつもりだそうです。
向って右側をうどん店として利用。建具などを手直しして、震災前より昔の形に戻してます。左側は住まい利用です。この建物も文化財登録されています