八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

建築文化講演会 五十嵐太郎

以前、ご案内した建築ラリー2016のメインイベント、建築文化講演会が行われました。

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前半は五十嵐太郎氏の講演です。五十嵐氏はフランス、千葉、金沢に住んだ後、東京で17年、名古屋にも3年、仙台で9年、教鞭をとった経歴から、地方からみた視点で活動で注目を集めている方です。東日本大震災以降、建築・アート広範囲かかわる展覧会を企画しています。講演は新国立競技場などを例に挙げて、建築のグローバルな面とその対面にある地方、その小さな地域で活きる建築家の活動を紹介し、世界的な建築家の活動と同じように地域限定・地域に寄り添った活動も主流になっているとのことでした。

後半のシンポジュウムでは、福島・和歌山・三重での災害対策についてのお話でした。震災後の東北で起こったことから、事前準備の重要性を各氏、述べられています。

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日常的に防災・被災後の対応を意識することが大切ということがディスカッションをまとめる言葉でした。ゲストの方々の取り組みを伺うと、三重県の建築家の防災意識はまだまだ低いということを思わされました。今回の講演は、具体的な防災・被災対策の内容が多かったこともあり、一般の方には、興味が持ちにくく、参加も少なかったのですが、ディスカッションの内容は非常に意義深いものでした。

 

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