八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

インターンシップ

今週2日間、地元工業高校2年生の生徒さんが、設計作業の研修に来ていました。

設計補助の初めの1歩である模型製作にあたってもらいました。学校でも模型は作っているようですが、厚紙を使った模型は、初めてということと知らないおじさんに監視されての作業で、かなりプレッシャーを感じていたと思います。

学校で認められた生徒しか、インターンシップに出してもらえないだけあって、細かな作業を根気よく続けてくれました。出来上がり具合には本人も満足していないようでしたが、窓の切り抜きなどは、はみ出しもなくきれいにできています。これから、どんどんうまくなっていってほしいと思います。

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設計志望の生徒さんは、大学進学希望だそうです。工業高校には建築専門の授業があって、大学の建築学科の初歩(2年生くらいの)を教えてもらうのに、大学でまたトレース(建築勉強の初歩)から始めることになってしまいます。反対に一般科目の勉強が少なくなり、受験には不利です。

一級建築士の受験資格が、大学進学に関係していると思えます。高校を出て一級建築士をとるには3年の実務経験を経て2級を取得し、その後4年の実務を経一級の受験資格となりますが、大学の建築学科を卒業すると2年の実務で一級の受験資格が得られます(二級取得の必要なし)。

早くから建築を学ぼうとしたのが、報われないように思えます。しっかり目標をもった生徒は大卒のルートをとる傾向となるので、設計志望の高校生を企業が採りしぶる要因にもなるでしょう。現状の建築士の試験は、試験のための勉強をいかにしたかによるところも大きいように思えることもあり、大学での勉強期間と実務での経験期間を等しくしてもよいように思えます。あるいは、高校、大学一貫した建築教育の機構があってよいと思います。若いやる気を大切にしたいところです。

 

 

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