旧佐藤家。江戸時代1738年、中門造り初期の住宅。
桁行7.5間、梁間4間で1/3が土間、1/3板の間、1/3座敷の小さ目の家ですが、
天井が張ってあるようなとこから、庄屋格の住宅とされています。
積雪4mに
耐えるよう太い柱・梁・多くの貫が見られます。土間に直接土台を置いたような造りで
湿気が抜けないように思えます。
床が上がっていない分、軒が低く人に対して優しい印象になっています。家の裏から木製の樋のようなもので水を引いて土間内で水仕事ができるようになっています。
旧佐藤家から2kmくらい離れたところにある旧目黒家住宅。江戸後期1797年築。
桁行16.5間、梁間9間で茶室などもある豪農の家です。この主屋だけでなく、土蔵や新座敷などもあります。
こちらは土間の両側に板の間、座敷が現在と同じよう床が上がった形で作られていて、豊かな暮らしぶりが感じられます。建具や調度品のきちんとしており、佐藤家に比べ、ずいぶん生活水準があがったように思われます。
この地方の住宅は融雪のための池が家の前後にあり、水に囲まれた建ち方をしています。
夏場に訪れることもあって、涼しそうでとても魅力的に見えます。池には鯉がいることが多いです。錦鯉もこの地方の産物です。
現在の家も周囲に水が配されていて、この地域の特徴になっています。
ちょっと古めの住宅↓
新しい住宅でも↓
武者小路実篤先生も「水のあるところで住みたい」と、ついの住まいに湧水と池のある土地に家を作られましたが、きれいな水に接する家は憧れです。