八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

二子玉川ライズ

東京多摩川沿いに東急がつくった「水・緑・光」をテーマにした新しいスタイルの街です。

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二子玉川は、ずいぶん前から、多摩川の河川敷でのスポーツ・バーベキューなどアウトドアの活動を楽しむことができ、駅西にタカシマヤショッピングセンターもあって買い物や食事にも便利なところで人気があります。

これまで駅の東側は、自動車教習所と2番館の映画館、テニスコートと一時代前の施設があって、取り残されていた感がありましたが、そこがオフィス・マンション・ショッピングセンターに変わりました。河川敷と住宅地を分断していた多摩堤通りを覆う形で公園が整備され、住宅地と河川敷が連続した形になり、既存住宅地の住民にもより良い住環境を提供することになりました。

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多摩川と河岸段丘の緑がある二子玉川の自然に親しいイメージを活かした職住一体の街は多くの人に魅力的に映ると思います。オフィスには、楽天が品川から移転してきたことも、今の時流にかなっている表れでしょう。テナントとして注目されるのは、蔦屋家電です。最近の蔦屋のライフスタイル提案型店舗をさらに進化した感じで、本とカメラやAV機器などが売られています(かなりハイセンスなイメージで)。「アーティストや建築設計士が好む」「夜の楽しむ趣味」に焦点をあてるというコンセプトでシックで暗めの内装で、カメラの脇にカメラに関する書籍があったりとゾーンごとにその趣味にのめりこめるようなレイアウトです。スタバも組み込まれているのその中でお茶も飲めます。

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こだわった店舗と屋外の活用・緑の豊かさと洗練されたイメージなどで、憧れをもてる街が提示されています。こんなところに住みたいと思わせる街づくりを地方でも行っていかなければと思わせる事例でした。

 

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