八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

みえの気候風土適応住宅 勉強会

コロナ禍のこともあり、6か月ぶりの勉強会となりました。

今回も建築士会・設計事務所協会・日本建築家協会と三重県から2名ずつの参加です。

国交省の告示が公布され、土壁の真壁造りのもの、落とし込み板壁造りのものは、大半、外皮計算の緩和ができることとなってきました。気候風土適応住宅という名称で鵜ですが、伝統的構法を維持するための制度ということがはっきり見えてきています。告示では日本中のどの地域でも通用するような適応条件なので、勉強会の主な話題は、この告示が適応できない三重の伝統的な形式の住宅があるか、そういった住宅を適合とする条件をどのようなものにするかに絞られてきました。

メンバーから出された告示適応外の例は、土蔵のように土壁でも大壁造りになったものは計算が困難、昔ながらの開口の大きい住宅は開口での熱損失が大きくて外皮規制をクリアできない、街並みをつくるために一部を昔ながらの木製建具を使うとクリアできず伝統的な形態が不可となってしまうなどでした。

伝統的な構法・街並みつくりなどをどの程度重視するかで、各地域の適応住宅の許容範囲は変わってきます。今後勉強会では、三重の伝統的な住宅の形態の勉強や他県の状況を集めることとなっています。

 

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