千葉県鋸南町の保田小学校を宿泊・温浴・物販・飲食の機能をもった道の駅に改修したものです。
著名な建築家が共同した計画でセンスのよさが感じられます。
既存の建物のファサードに新しい部分を被せて、新しい施設の賑わいを見せています。
既存部分の教室の内装は、学校のままのイメージを残し、かつての雰囲気が感じられ、再利用ならでは魅力があります。
物販・飲食施設を中心、避難所として体育館をつかう計画だったのを、インターチェンジ出口正面で目立つ体育館を産直市場とすること、計画に無かった宿泊・温浴施設を取り入れることで本来求められていた目的を上回る施設としています。
グランドは駐車場、建物前面に付加された回廊は町民の活動をみせる交流空間「まちの縁側」となっています。
1階は飲食施設。半屋外のテラス空間、天気が良かったので、なおさら気持ち良さそうです。朝の時間なので、まだ準備中です。
2階は室内空間でギャラリーやイベントスペース。左側は既存の学校の教室、今は宿泊の客室となっています。カーテンが空いていると中が見えます。普通の感覚では客室の窓を開けると公共空間で抵抗があると思いますが、満室に近い利用率でした。
内装は教室のまんま。体育館をつかった避難施設よりは快適で区割りも出来ます。
新設の温浴施設。宿泊の人のお風呂、災害時にも有効です。
体育館をつかった産直市場。
学校を感じさせるコンセプトで、地元の人たちに懐かしさを与え、評判がよいです。旧小学校を卒業したおばあさんが出来た施設を喜んでいるって新築の施設ではないよいところがあります。