八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

ときがわ町せせらぎホール

実篤先生の新しき村の近くに鈴木恂先生の設計したせせらぎホールがあります。ホールという名称ですが体育館と武道場の施設です。1994年竣工。

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鈴木先生幾何学で通すシンプルで力つよいフォルムと先生の大好きなコンクリート打放しの表現で迫力があります。私が学生のころお話を伺うことがよくあったのですが、先生は多方面の著名人とつながりがあって、作品はストイック・ミニマムな表現で現代アートの印象があって憧れの存在でした。この建物も円と山形の強い印象です。

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観客席外周はランニングコース。完全な横連窓。コンクリートの強い表情が水平の切れ味をより強めます

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武道場への階段。天井は折れた面のコンクリート打放しの天井。

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武道場は外観の山側を使ったハイサイドライト

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建具も鈴木先生が良くやられるシンプルな直線の構成によるものです(上部はトップライトです)

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残念なことに外装は塗装に改装中でした。もう少し早く来ればコンクリート打放しの外観が見れたようです。

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