今掛かっている3物件のためのタイル候補をLIXILプレゼルームで見せていただきました。
和食料理店内装のグレー系の大判タイル
住宅の外壁のためのテクスチャのあるタイル
住宅玄関にベージュ系のタイル
輸入タイルに比べ、国産品は色合い、面形状と一般的な公共建物でよく使われている印象のもので、こだわりのある個人邸には、そぐわない感じ。イタリアのメーカーなどは色もきれいでテクスチャもメリハリがあります。最近はイタリアメーカーが中国などコストの安いところで作っていて、価格も国産と変わらないものもあります。意匠性に引け目を感じている日本メーカーは、対抗せず機能面に力を注ぐことになっているようです。
輸入タイルについては、ヨーロッパでは外壁にタイルを貼ることは少なく、耐凍性のある外壁用のタイルはあまりありません。また色巾(柄目)のばらつきが大きく、壁に使うと日本人の許容範囲を越えてしまうものが多いです。
また日本で最も抵抗なく受け入れられるベージュ系は、諸外国ではほとんど人気がないので、あまり作ってくれません。たまによさそうなのを見つけても、すぐに生産中止になってしまいます。
このあたりを補うように、国内メーカーが頑張ってくれると良いのですが。国内メーカーも大規模開発時にその物件用につくる特注タイルは結構魅力的なものを作ってくれるのですが、在庫販売品は無難なものに限られているように思えます。