八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

静岡の歴史的町並み その3

東海道の4つの峠難所の一つ由比宿、薩堆峠(さったとうげ)。

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山が海に迫っているため土地が少なかったためか、国道1号線は海の中に通され、旧道は狭い道のままで、町並みも昔の形状がうかがえる。

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山からの水の流れるところが行く筋も町中にあり小さな橋が何個も掛かっているの特質の要素です。

各家、急勾配の敷地となるため、家の表裏でレベルが異なることも、特別な空間のできる興味深いところ。

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名主の館は、国の有形文化財指定となり、無料公開しています。豪商の家とは違い、こじんまりとした家です。小さいですがナマコ壁や大戸など、一般の家たは異なった造りということでした。

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町家に多い天窓もついています。

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家の背面、西側に山が迫っているので、天窓が採光には有効です。現在の家ではメンテナンスがしにくいということで避けられることが多いのですが、古い民家には、天窓があることが多いように感じます。瓦の間にガラスが入っていたり、雨仕舞には問題ありそうなところが多いのですが、それ以上の利点をかんじるのでしょう。大概、土間部分にあって、炊事などの明るさを確保しています。

上床の部分が暗く、土間は外ように明るくなって空間のメリハリもあります。

 

薩堆峠は由比宿の西側、さらに狭い急勾配の峠道です。一般車の通行は海の中に通る1号線となります。峠から富士山も見えて、昔のままの風景です。

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薩堆峠からの眺め。正面に富士山、下に海の中の1号線が見える。富士山左下の森に穴の開いたように見えるところが旧道の道。

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