新安城駅前のみつわクリニックの見学会に行ってきました。設計は藤井亮介さんです。
藤井さんは、旧職場で最後の物件を一緒に担当した仲間です。
心療内科・精神科のクリニックで、患者さんに対する配慮が特に求められる施設です。
ユーザーの要望をよく理解し、建物に反映させることが建築計画の基となっています。
閉鎖的でなく入り易くありつつ、外部からは見られにくいということがこの形態の理由だそうです。
最上部の天窓は、採光、空間の抜け、効果的な自然換気などに役立っています。
空間の組み合わせとモジュールを守った表現で丁寧な設計がなされた特別な印象がありました。
施設の要求から汚れない内装を選択するため、床、壁がビニル系素材となっていることが、やさしい空間づくりの妨げになっているように思えました。機能的な要求と心理的な効果を両方を満足する方法がないものかと。