杉並区西永福駅にちかい住宅地の戸建て住宅。設計は遠藤誠さんです。
南北に細長い土地に中庭を作って各室採光できるプランニングです。
木造2階建て。
北玄関から敷地のほぼ南端まで長い廊下をコンクリート土間の空間として通しているのが潔いです。この廊下が所蔵の美術品を飾るギャラリーとなるそうです。いつも以上に素材の種類は少なく、遠藤さんのこだわりの詳細と相まって、シンプル志向の良さがでているように思えます。
1階の大半は基礎底板を兼ねたコンクリート床のままで、その厚い床スラブの中に蓄熱を利用する床暖システムが組み込まれてします。温風をスラブ内ダクトで循環させるものでスウェーデン製だそうです。大きな熱容量のコンコンクリートを使った省エネ暖房です。納入業者の方もいらっしゃたのでパネル式床暖房との違いや蓄熱利用の事例のお話なども伺えました。
蓄熱要素をいれた住宅の省エネということが最近気になっているところ、良い参考となりました。