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八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

第5回みえ木造塾 エスノ・アーキテクチュア

イベント

みえ木造塾 第5回はアントニン・レーモンド設計の三重大学レーモンドホールにて行われました。講師は東洋大学ものつくり大学名誉教授の太田邦夫先生です。

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講題は「エスノ・アーキテクチュアとは」です。「エスノ」はエスノロジー(民族学)の略で、その地域や民族にごく一般的な建築や住居を指す言葉として、太田先生が好み使われているものです。現近代の様式化、インターナショナル化した建築に対して、取り立てた評価を受けない民家のようなものを示しています。

三重の地域性を重視した建物づくりができないものかと考えているこの頃にタイムリーな講題です。

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太田先生は特に木造に重点を置いて、世界各所のエスノ・アーキテクチュアを調査されており、紀元前からの木造の建物の変遷や各地で見られる形態の伝来への考察など、事例を挙げて講義いただきました。後半はエスノ・アーキテクチュアを作る技術基盤となるエスノ・サイエンスについて、整数比率による平・断面構成の研究を通じての説明でした。日本各所の遺跡に尺寸法をあてはめ、整数比率を使って建物が作られていることを演繹的に明らかにしていこうとする熱意ある取り組みをお話くださいました。

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↑ 三内丸山の柱位置を尺寸法に割り当てた図です。ほか多くの事例をご紹介いただきました。

先生のお話から、地域のごく一般的な建築が、その地で確立されたで実践的な寸法取りに基づいてつくられることが、ひとつの統一性につながっていると分かりました。

 

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