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八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

伊賀市 再訪

古い建物

保存・転用利用の方向で落ち着いたと思われた旧上野市庁舎が、取壊しとなりそうなことに。市の賑わい創出検討協議会の市庁舎跡地利用に案では取壊しが主案、転用利用が副案としてまとめられたそうです。地元建築家を中心とした人たちの保存要望の署名が市長ならびに協議会議長、県議会議長に届けられました。

昨年、同じ坂倉準三の作品、神奈川県立近代美術館の保存が決まり、Docomomo(残すべき日本の近代建築)に三重県で唯一してされているこの旧上野庁舎の保存は三重県人にとって、とても大切なことと思います。

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街のなかの、木々の間に落とし込まれたような建物で、正面性が弱く、写真映えしないので行った人でないと良さがわかりにくいというあり方が、まさに坂倉作品らしい特徴と思います。

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隣接する西小学校の体育館も坂倉準三の設計で、すでに解体された北庁舎、中央公民館と背後の上野城(上野公園)へつながる一体のランドスケープは、他に類を見ないスくれたものでした。

市庁舎と一緒に取壊しになりそうなのが公園内にある芭蕉翁記念館です。

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間組社長の寄付により上野出身の建築家城戸武男の設計で建てられたもののようです。

端正な構成で、建物を浮かせた表現を徹底した好感のもてるモダン建築です。構成する要素にきちんとした和の感性がうかがえます。

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その奥にある戦没慰霊碑も、シンプルなコンクリートの壁が4周宙に浮いて回るモダニズムの建築と感じさせる構成となっています(設計者不明)。

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公園内のレストハウス(食堂と売店)も坂倉準三作品です。

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キノコのようなダイナミックな屋根と木々の中に埋もれた食堂スペースの構成です。食堂部分は当時の住宅作品と同じよう水平線を活かした建物と近接する木々の関係が魅力です。この建物、表からは道に沿って控えめな印象ですが、裏に回るとほとんど接地したいないアクロバッチックな建物で、かなり無理したものです。その分、内部からは宙に浮いたような景色が見られます。職場の後輩が一押しです。

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子供のころから、上野城の自慢は日本一の高石垣でしたが、今回行ってみると日本一、二の高さという表示なっています。調べてみると最近の計測で大阪城が約32mで50cmほど上野城は低いのがわかったためらしいです。

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伊賀市や松坂市のように、城下町で戦災にも会わなかった街は、いい感じの街区が残っていて羨ましいです。

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