八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

みえ歴史的町並み防災・復興研究会

今回で4回目になる「みえ歴史的町並み防災・復興研究会」の公開研究会。

年2回の公開研究会で予定していた2年が経ちました。今回はこれまでのまとめと岩手県宮古市の復興の経過についての講演です。

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これまでは、東日本大震災からの復興、千葉県佐原市茨城県真壁町・宮城県気仙沼市の復興状況について実際にそれにかかわっている現地の方に来ていただいて講義していただきました。3つの街は訪れたことのある街だったので、そのお話は実感をもって聞くことができました。毎回定員の80人ほぼ満席でした。地元建築家・公共団体職員・学生など実務に近い人たちが集っています。

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これら講義を通し、研究会をまとめると、

・日常時の対応 被災して急には対応ができないので、日ごろから考えておく、準備することが重要

・震災後の対応 初動期にスピード感がある対応が必要。応急判定の際の危険判定が取壊しを示すものではないことの認識。

・震災復興時の対応 歴史的建造物、町並みの重要性の認識。群として町並みを守っていく重要性。外部との協力、支援の要請。

などが、どの地域でも認識できる重要な事項でした。

今回の宮古市でも、同じようなことが言えるようでした。

国からの復興方針は防潮堤をつくることが先行して決まり、それ以外の事業は、補助の取り付けもしにくく、町並みの復興は遅れることになったとのことです。補助の名目となる区画整理事業がUR主体で先ず進められ、歴史的な町並みは初期計画では配慮させていなかったそうです。地元建築家の調整により、歴史的建造物や街道を尊重した計画に修正したことを教示されました。

震災以前から、準備し素早い方針づけ、それに向かった支援要請を進めることが重要と思われます。宮古の場合、復興方針ができるまでの時間がかかったため、地元に戻れなくなる人が多く出てしまって、復興がやりにくくなっているとのことでした。

 

 

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