六本木 デザインサイト21-21で開催されているゲーリー展見てきました。
私の中では、モダニズム以降、懐古的な方向に進んで勢いの衰えた建築界に大きく活気を与えた歴史的な建築家のように思えます。有名建築家がゲーリーさんの作品に影響をされ、それぞれ建築スタイルを自由な方向に広げて行ったと思っています。
展示内容からは、芸術面での活動ではなく、依頼を受けた物件(提示された課題)をたくさんの検討を重ねて、クリエイティブな成果につなげるという建築家の正しい仕事ぶりを一般に提示する良い展覧会だと思いました。建物は一人の力ではできなくて、多くの人の協力で出来上がるということも実際の仕事の過程を紹介することで伝えています。
ゲーリー作品の中で最も好きな自邸の模型もあります。こんなのを作ってみたいといつも頭の片隅にある明るく開放的なキッチンが魅力です(写真の右端のガラスのサイコロみたいなところがキッチン)。
自由に模型を作って、それを3Dスキャンして図面化するとずいぶん前から言われています。たくさん作っているようで羨ましい限りです。
模型から図面そして実際の建物へ移行していく仕組みが高度化され最新の物件はよりきれいで楽しそうなものとなっているようです。15年ほど前の建物は複雑な形状を作るための建物といった感があるものがあったのですが。
当然3Dプリンターでの模型製作もしています。出来栄えはきれいですが、それまでの手作り模型には偶発的な魅力があります。
3Dプリンター模型
手作り段階の模型
ゲーリー事務所内部の大きな写真もあります↓。楽しそうです!