八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

オスカー ニーマイヤー展

東京都現代美術館で催されているオスカー ニーマイヤー展を見てきました。

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オスカー ニーマイヤー(1907-2012)はブラジルの最も著名な建築家です。モダニズムの建築の潮流の中、彼の独自建築スタイル(無機質的な幾何学が世界で用いられたのに対し、自由な曲線を主題とした)とブラジルの新首都であるブラジリアを1人で設計したということから、現代の建築家というイメージの薄い、時を超えた存在です。

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作品の写真が壁に直接貼られ、少しぼそぼそした表面になっているのが、なんとなく中南米の建築の壁を連想させるような気がしました。

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私の持っている彼の魅力は、その建築ではなく、「かっこいい男」としての人物像です。今回の展覧会は、有名建築家の妹島・西沢さんが展示構成をつくっていますが、最も表現しているのは、ニーマイヤー自身の「かっこいい男」ぷりのように思えました。

植物など自然の持つ曲線、女性のもつ曲線が自分の関心事とかっこよく語っています。

人として魅力が、多くの人を惹きつけ、日本ではありあえないようなスケールの大きな仕事を可能としたのでしょう。

会場の話題となっているのは、公園の大きな模型です。来訪者は公園の模型の中を歩くことができます。その大きな公園に広がる屋根のみの建築がニーイヤーの凄さの表れと感じます。

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余談ですが、会場に放映されているインタビューに出ていた若手建築家の石上純也さんのヘアスタイルが今風に短くなっていたのが、斬新な建築スタイルの石上さん風ではなく普通ぽく見えて少し残念でした(まったく余計なお世話です)。

 

 

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