八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

箱根 ポーラ美術館

箱根にあるポーラ美術館。2002年開館・設計 日建設計(安田幸一氏)

国立公園法などの規制のため、建物は谷に埋まった形で作られています。エントランスからどんどん潜っていく感じです。外形は円形プランで特殊な形状ですが、外はほとんど見えないので内部のみ建築という印象があります。屋上緑化された重そうな屋根(床というか)が細い柱でさせられていて、床が浮いているような不思議な感じがします。ほとんど部分の天井はプレキャストコンクリート、主となる壁はガラスの光壁で、日本の建物でないようなハードな印象の内装です。コンクリート・鉄・ガラスの無垢な素材感が強い印象をあたえています。ヨーロッパの建物の中にいるような感じです。

欠点は吸音要素がないので、反響が大きく話がしにくいところです。美術館なので、会話は控えるべきなので機能上問題ないということです。

収蔵品は、欧州の印象派の作品、ガラス工芸品、古くからの化粧道具(ポーラなのであってしかるべき)で見るべきものはありますが、入館料が1800円と高額なのがデメリットです。今回招待券をいただいたので2回目の来訪です。

構造、素材感の強さ、ディテールのしっかり感で、学ぶべきところの多い建物だと思います。

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