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八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

町並み研究会

三重大学の浅野先生らが代表として主催する「みえ歴史的町並み防災・復興研究会」第1回公開研究会に参加してきました。100名ほどの研究会です。亀山(関)、伊賀上野、伊勢あたりは町並み保存にかかわるNPO法人などあって、それらのメンバーや市の都市計画関連部署の方の出席があって、町並みへの関心が高いように思われます。四日市など北部はそういった団体の参加はなく関心が低いように思います。

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前半が講演で千葉県の佐原、小野川と佐原の町並みを考える会の高橋理事長の町並み保存と再生のお話でした。

10年以上前に一度行ったことがありますが、佐原は香取神宮伊能忠敬・佐原の大祭などと、近隣には潮来鹿島神宮もあって観光資源に恵まれた古い町並みの街。小江戸として、埼玉の川越などと並び有名なところです。

そんな佐原でも、20年来の町並み再生で街を整備してきたようです。町並み保存のため、写真のように実際に修繕して、住民にその価値を気づかせる努力を続けてきています。成果を見せることが効果的とのことです。

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佐原ではふるさと創生基金(2億円ほどあったようです)を使って、修繕をサポートしたそうです。各住戸の持ち主だけでは、負担できないですね。

そうした活動で町並みはほぼ形成され、電線の地中化などに着手するときに、2011年3月の震災で大きく痛手を受けました。県指定の建物でさえ、復旧は市の補助を合わせても。持ち主負担は30%以上で、保存を断念せざるを得ない状況を、考える会の働きで、県の補助を増やし、持ち主負担を5%までとし、さらに海外の文化財保存の基金(WMF:ワールド・モニュメント・ファンド)まで引っ張るなどして、ふたたび復旧したようです。街のアイデンティティを守ることへの熱意、大ですね。詳細は小野川と佐原の町並みを考える会のHPで。


311佐原(東日本大震災)震度5強 - YouTube

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(動画・写真の出典は小野川と佐原の町並みを考える会)

次回の公開研究会は1月24日です。講演は茨城県真壁の街の震災修復の経緯です。

真壁も古い町並みで知られているので、1年半ほど前に訪れましたが、目立った観光の要素もなく、震災で多くの建物に被害があってこれからどうなるのかと思ってました。次回その現状がうかがえそうです。観光で何とかやりくりする町並み保存より、ほかに産業があって、普通の暮らしで、ただこの町が好きということで人が集まり、古い街が存続するのが理想ですが、難しいでしょうね。

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