茨城県日立市のオフィスビル敷地を視察。道路の向こう側の駐車場が敷地。20m以上の大きなケヤキ並木の主要道路に面しています。街のイメージ向上に貢献する建物を望まれています。ケヤキは比較的自然な形で育っています。建物内からは間近に見えることになります。側道の電柱が邪魔な存在、地中化もないでしょう。
敷地の真東には、新卒入社したての頃、竣工検査補助に泊りがけで連れて行かれた思い出のある日立市シビックセンターが見えます(玉のついている変な建物)。
その後吉田正さんの記念館の市主催の設計競技に参加したり、職場仲間とキャンプに来たりして関わりの多い街なので、一層よい建物にしたいと考えています。
日立市シビックセンター(設計:坂倉建築研究所・1990年竣工)は、市の建物で科学館・音楽ホール・図書館・ギャラリーなどの複合施設です。建物は大きな玉が落っこちそうになっていて、派手(雑?)な印象ですが、各所に設計者のこだわりが見られます(写真ではわかりません)。当時プロ好みと言われていた坂倉研究所らしい面を持っています。今では作るのに手間がかかって難しところがあって、この建物で見れるような手作り的な詳細表現は少なくなる傾向にあります。
何年かごとに訪れる機会があるのですが、駅前・図書館付ということもあって、結構にぎわっています。ワールドカップの日韓大会の時には、市の人との打ち合わせの後、このアトリウムの大型ビジョンで地元の高校生たちと日本戦を観戦したこともあります。この日も前の広場でイベントのようでした。
日立駅は茨城県出身の建築家 妹島知世さん設計(2011年竣工)。妹島さんらしいミニマムな印象の駅です。駅の地理的条件を素直に活かした爽やかな施設です(いつもの鋭さは若干弱かった印象ですが)。駅通路の東端からダイナミックに太平洋が一望です。カフェもついてます。地方駅にはちょっと贅沢ですが、茨城県の人は建築に理解があると感じてます。(私の知り合いは人懐っこくていい人がいっぱいです)。
基本、橋だけという建物。
ついでにつくば市に現場常駐していたころに、買い物をした那珂湊お魚センターで昼食としました。震災で客足が遠のいたと聞いていましたが、あたり渋滞するほどに復活してきてます。ここは鮮魚・貝類など生ものが多くて見ているだけで楽しくなります。北茨城は安くておいしい魚が食べられます。アンコウ鍋とノドグロの塩焼きは仕事で訪れて初めて食べましたが、最もおいしいと思う魚料理です。
このノドグロは小さいですが、25cmくらいのが手ごろにいただけます。
今回はサンマの刺身と茨城の定番メニューのメヒカリ(深海魚)のから揚げにしました。大きなあさりの味噌汁もおいしいです。現場事務所でハマグリをたくさん焼いて食べたのを思い出します。