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八武組 設計ブログ

ハッタケグミ:三重県四日市市の建設会社 設計メモです

浅間~志賀

軽井沢の所用のついでに、浅間山麓の鬼押出し園岩窟ホールに寄ってきました。

岩窟ホールは1970年 池原義郎先生の初期の作品です。浅間山の噴火に伴う溶岩でできた特殊な地形である鬼押出し園のビジターセンターを含む売店・レストラン・休憩施設からなる建物です。

建物といっても、その形態は森と溶岩地形を結ぶ橋と橋下の駐車場からのアプローチ動線にビジターセンターを入れ込んだ建物らしからぬ形状です。自然の景観を損なわないようにという設計意図により、地に伏し形状で、園にアプローチする曲線のスロープの下を施設として使い、建物全体が動線となっています。橋や道路など土木的なものと、レストランなど建築的なものは日本では設計する体系が別でそれらが一体となっている施設は現在でも珍しいものです。

そのため写真にとってもその形状はわかりにくいものになります。空から見るとよく分かるのですが、池原研究室にはこの建物の木製模型が壁に掛かっていました。

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半分埋まったトイレ・売店・乗務員休憩室

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傾斜地のなかに配置されたレストラン(現在は使われていない)は室内のテーブルの高さとほぼ同じ高さに外の植栽があり、目近な緑で囲まれて落ち着いた雰囲気が意図されていました(現状は低木が大きく鳴り過ぎてしまっていますが)。

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ほとんど昔のままの建物でサッシュも木製のままです。

設計手段としてコンピュータのない頃に曲線を使ったスロープを設計し、実際に建設するのは、とても手間がいることです。通常のつくり方ではうまくいかないところも頑張って作りこんでします。建築に対する熱意と楽しさが伝わってくる貴重な作品です。いつまでも残ってくれるとよいと思います。

さらに足を延ばして、万座~志賀に抜けてきました。途中の白根山は火山活動のため、昼間のみ通行可、駐車はできないようにレストハウスの駐車場はすべて閉鎖されいていました。硫黄の臭いで気分が悪くなるくらいです(事前に知らなかったのですが、入山規制されています)。

f:id:hatt88:20140825225613j:plain万座から志賀に抜ける国道292号線は国道の最高標高点2.172mを持つ冬季閉鎖道路です。あまり紹介されていないと思いますが、このあたりの景色は木の少ない急こう配の斜面が見える独特の景観です。すこしハワイの山の景観に似ています(同じ火山島ですから)。

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万座~志賀へのルートは1987年の映画「私をスキーに連れてって」で原田知世三上博史がスキーで強行したとされるルートに沿っています。

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