第3回木造塾です。今回は午前中に塾生同志の意見交換会。
18名の方が近況を簡単に発表されました。特に三重県産木材の利用のために熱心に活動されている方が多いように感じました。
午後は、石積技術で有名な滋賀の穴太衆(アノウシュウ)・栗田さんの講義です。興味深い講師なので、いつもより聴衆が多いようです。
織田信長の頃から15代続く、穴太衆の由来や穴太衆の特徴である強固な野積みの解説などをお話しいただきました。
石が個々に動くことで力を分散すること、水も排出するためにも、コンクリートで固めないことが重要になるとのこと。実物実験で擁壁ブロックコンクリート固めの倍の耐力が実証されたこともあるそうです。
また熊本城の被災地に出向いた際の専門的立場からの見解をお話しくださいました。
以前のように石積が行われることがなくなり、存続が危ぶまれる職種ですが、海外で日本の石積の良さを広めるよう活動の幅を広げることをされているようです。
一生掛かっても、完璧な仕事はできないと、常に高みを目指す仕事ぶりはうらやましく思います。